最大の違いは出力方式
StreamVox は字幕ツールです。音声を聞き取り、翻訳したテキストを字幕として画面に表示します。元の音声と並べて読める文字起こしがほしい場合は特に、定番のやり方です。
VoxisLive は入ってくる音声をキャプチャして翻訳し、翻訳をスピーカーやヘッドホンから自然な声で読み上げます。字幕のオーバーレイも、見るべき2つ目の画面もありません。ゲーム、動画、ライブのプレゼンテーションなど目が離せない場面や、字幕を読むのが現実的でないアクセシビリティの場面に向いています。
キャプチャは、一部の比較記事が主張するような違いではありません。どちらのツールも Windows の音声にドライバー不要の同じ経路で入ります。VoxisLive は WASAPI プロセスループバックを使い、StreamVox 自身のヘルプページにも「Windows の最新のオーディオキャプチャ(プロセスループバック)」と書かれています。どちらも仮想オーディオケーブルのインストールを求めません。この比較を決めるのは前述の違い、つまり最終的に出てくるのが耳で聞く声か目で読む字幕かという点と、会議で相手側にあなたの声がそもそも届くかどうかです。
StreamVox にできない2つのこと — 同社自身の説明から
この2点はどちらも、当社ではなく StreamVox 自身のドキュメントに基づいています。これが重要なのは、翻訳ツールを買う理由として最も多い場面だからです。
通話では、相手にあなたの声が届きません。StreamVox 自身のアプリ紹介ページにはっきり書かれています。音声出力と双方向の「会話」モードは、通話の相手に届けるためではなく、あなた自身の端末で再生するように作られています。会話モードはマイクとパソコンの音を同時に聞き取り、話者ごとに色を、各ブロックに方向ラベルを付けますが、すべては字幕としてあなた自身の画面に表示されます。VoxisLive は翻訳したあなたの声を仮想マイクから送り出すので、話している相手には、あなたが相手の言語で話しているように聞こえます。79言語のどれでも可能です。誰も何も読む必要がなく、通話にボットが参加することもありません。
フルスクリーンのゲームでは、オーバーレイが消えます。StreamVox のトラブルシューティングのページには、ゲームが排他的フルスクリーンモードで動くと、Windows が画面全体をゲームに渡すため、その上にオーバーレイを描画できないと説明されています。回避策は、ゲームをボーダーレスウィンドウモードに切り替えることです。音声での翻訳にはこの問題がありません。音は画面を誰が占有しているかに関係なく届きます。翻訳を読むのではなく聞く意味は、まさにそこにあります。
StreamVox のほうが向いている場面
書いた会社だけを持ち上げる比較は、読む価値がありません。ここからは正直な側面です。
- Mac と iPhone で動きます。VoxisLive は Windows と Linux で動作し、macOS には対応していません。設計上そうなっています。
- テキストは音声より速いことがあります。VoxisLive は話し手から数秒遅れます。人間の通訳者が、ひと続きの考えを聞いてから訳すのに必要な長さと同じです。目を空けておくことよりも純粋な速さを重視するなら、読むほうが有利です。
- 無料プランの分数そのものは StreamVox のほうが多いです。StreamVox は1日に約15分、VoxisLive は毎日10分がずっと無料です。ただし VoxisLive の分数は79言語のうち35言語が音声(残りの44言語はライブ字幕)で、新しいアカウントにはさらに1回限りのプレミアム音声15分が付きます。字幕の無料枠が最大のものだけを求めるなら、StreamVox のほうが大きいです。
- 字幕は元の演技を残せます。俳優や配信者、話し手の声をそのまま聞けます。吹き替えはその声を置き換えます。作品によっては、それだけで十分な理由になります。
どちらを選ぶべきか
VoxisLive が向いているのは、翻訳を読むのではなく聞きたい方、本当に使える無料プランがほしい方(VoxisLive の無料プランは、毎日、実際に翻訳された音声を無料で話します)、ボットなしで会議を翻訳したい方、ゲームの最中に操作から離れずに翻訳されたセリフを聞きたい方です。
StreamVox が向いているのは、画面上の字幕、字幕の履歴、文字起こしのような読む体験が特に必要な方です。(VoxisLive にも、オプションの字幕オーバーレイと TXT/SRT/VTT の文字起こしエクスポートがありますが、中心となる出力は音声です。)
どちらも Windows 向けの確かな翻訳ユーティリティです。決め手は、翻訳を読みたいか聞きたいかです。その選択については音声翻訳 vs 字幕で、キャプチャそのものについてはシステム音声(WASAPI)の翻訳でさらに詳しく説明しています。料金はプリペイド式で、ゲームの翻訳は音声出力がまさに想定している場面です。
StreamVox の代わりをお探しですか?
StreamVox が合わなくてここに来られた場合、決め手は機能よりも、翻訳を読みたいのか聞きたいのかであることがほとんどです。StreamVox は翻訳したテキストを画面に表示します。VoxisLive は翻訳を79言語で読み上げ、会議では翻訳したあなた自身の声を仮想マイクから相手側へ送るので、誰も何も読む必要がありません。キャプチャはどちらもドライバー不要なので、一部の比較記事が主張するような違いではありません。
上の表が詳細な比較のすべてで、その前の項目には StreamVox が本当に優れている場面を挙げています。Mac を使っている、読み返せる正確な文言を好む、字幕の無料枠が大きいほうがよい、といった場合です。どれにも当てはまらないなら、音声出力こそが乗り換える理由です。